中井咲希
【中高年男性に脱毛ブーム】実際に介護脱毛ってどうなのか?
更新日:2020年12月27日

脱毛は『女性」だけがするものと思っていませんか?
20代男性は今や脱毛することは当たり前になっているイメージはあるとおもいますが、実は40,50代男性の中でも脱毛をスタートする方が増えてきています。
その理由が、自身の将来の介護に備えてアンダーヘアを脱毛するという『介護脱毛』がブームになっているからです。
この記事では、男性が『介護脱毛』することによる、メリットから体験談や注意点をご紹介します。
そもそも介護脱毛とは?

介護脱毛(みらい脱毛)とは将来、自分が介護される立場になったときを際に、アンダーヘアが長いと排泄時に不衛生になり、様々な肌トラブルを招く可能性があるので先に主にアンダーヘアを脱毛して介護に備えておくことです。
毛量を調整したり無毛状態にしておくことで排泄物が付着して清潔さを損なわないように、悪臭を発生しないように予め備えておくための脱毛になります。
「介護脱毛」という言葉を聞くと「介護施設や介護を受ける際に脱毛すること」と思ってしまいますが、実際には介護を受ける前のエチケットとして脱毛を受けること、となります。あくまで介護時に脱毛をする、ということではありません。
介護の大変さを身を持って体験している40代、50代のかたに需要を高めています。
*当サロンでは「みらいに備えた脱毛」から
介護脱毛を「みらい脱毛」と呼んでいます。
男性にも介護脱毛はおすすめ
女性ほど身近ではない、男性にとって脱毛はいまだ未知の領域になっているかもしれません。たとえ将来への備えだとしても、本当に必要なのか疑問に感じる方は多いのではないでしょうか。
しかし、男性にとっても女性と同様に介護脱毛するメリットがあります。
メリット1 衛生面

介護施設では、入浴頻度入浴頻度は週に2回の入浴頻度が一般的です。
そのためアンダーヘアがあると、下着の蒸れ、痒みや、雑菌が繁殖することで臭いの原因になったりし、不衛生になることがあります。
特に男性は女性より毛が多く濃い傾向があるので
アンダーヘアを処理し衛生的な状態を保ちやすくしておくこと重要になります。
メリット2 介護脱毛で肌トラブルのリスクを軽減できる

オムツ着用での生活になると排泄時に、オムツの中で尿や便がアンダーヘアに絡まってしまいます。
アンダーヘアにこびりついた汚れは落ちにくく、そこからIAD(Incontinence Associated Dermatitis:失禁関連皮膚炎)を患うことも。
年齢を重ねるとやはり、皮膚のバリア機能が低下しているため、尿や便の接触から感染症になりやすくなっています。
さらに一度肌トラブルを起こすと症状が長期化してしまう可能性もあります。
介護脱毛をしておけば、アンダーヘアに排泄物は絡まりませんので、皮膚感染症の予防に大きく役立ちます。
メリット3介護脱毛すると排泄介助がスムーズに

年齢を重ねるとオムツが必要になる、トイレには行けても拭き取りがうまくできなくなる、など排泄介助が必要になる場合があります。
介護者に清拭を手伝ってもらったり、オムツ交換をしてもらうことになります。もしそうなった時に、毛がない分スムーズにでき、介護者の負担がかなり軽減されます。
介護者の実感からすると8割ほど負担軽減になるそうです。
一見これは介護する側にメリットがあるように思えますが、介護される方にとってはスムーズにオムツ交換できる分、相手に対する申し訳なさ・恥ずかしさなどの精神的負担が軽くなります。
さらに、毛がないことで何度もゴシゴシ拭くうちに肌が傷つきただれてしまということもなくなり、
介護を受ける側にとっても大きなメリットになり、介護を受ける側、する側がより快適に生活することができるのです。
なぜこれだけのメリットがあるのに男性の介護脱毛の認知が少ないのか?
介護脱毛は男性にも大きなメリットがあると前述しました。介護脱毛が男女ともに年々増えているが、女性のほうが増加の割合が多い。
なぜ男性に認知が女性ほど進んでいないのか理由をみていきましょう。
介護の現場を見る機会が少ない
男性は女性に比べて『介護を体験する』『介護現場を見る』機会が少ないことが
大きな理由となっています。
介護職員の男女比は、女性が73.0%、男性が23.3%と
3倍以上、女性が多い現状です。
親の介護も男性は平日フルで働いていることが多く
自然と女性が夫の親の介護をすることも少なくありません。
そのためアンダーヘアがないことでどれだけ排泄介助の負担が軽減されるかを
介護を経験する女性のほうが理解している傾向にあります。
介護の大変さは経験しないと、なかなか分かりません。
介護脱毛は男性にもブームになりつつある

男性は女性に比べて『介護を体験する』『介護現場を見る』機会が少ないことが
介護脱毛の認知が女性により進んでいる大きな要因と前述しました。
しかし、2025年,2035年問題に伴い介護職員の不足が深刻化しているため
介護施設での介護より在宅介護、家族介護という自宅で介護される方がこれから急速に増えていきます。

つまり、男性が『介護を体験する』『介護現場を見る』機会は自然と増え
男性の介護脱毛体験談
将来介護される時に迷惑をかけたくないから始めた介護脱毛ですが、
実際に脱毛した人は
・ムレやニオイから解放された
・清潔感がすごい
という快適さを実感しています。
【重要】介護脱毛の注意点

実は白髪が生じてしまった部位は脱毛の光に反応しにくく、なかなか抜けにくいという性質があります。
早ければ40代、50代からアンダーヘアに白髪が混じってくる人もいます。介護脱毛したいなと考えているのであれば、脱毛できない白髪が多くなる前にしておく必要があるのです。
白髪に全く効果がないわけでないですが、黒の毛より効果は出にくいため多く回数を通うことが必要になってしまいます。一般的に白髪増え始める前の40歳過ぎた頃には介護脱毛をスタートすることが重要になります。